デンタルケアのお話

<歯石とは・・・>

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歯の表面に見える茶色や緑色の付着物―これが歯石と呼ばれるものです。もともとは、お口の中に残った食べカスなどが集まったものですが、こういったカスの集まり(歯垢)は3日で歯石に変わってしまいます。

歯磨きグッズや歯石除去用のごはんを与えることである程度は歯石予防ができますが、そのような予防策を講じても、写真のように歯石がくっついて、取れなくなってしまうことがあります。

<歯石を放っておくと・・・?>

歯周炎・歯周病の原因になります。


 歯石をそのままにしておくことで一番よく起こるお口のトラブルが、
歯周炎です。

 歯肉に炎症が起こり、赤く腫れ、時に痛みを感じることもあります。
ちょっとした刺激に対しても、歯肉から出血しやすくなります。



顔(ほお)が腫れあがることがあります。


 お口の中の衛生環境が悪くなると、次第にバイ菌が
歯の根本の方にまで侵入して、歯を腐らせることがあります。

その後、歯の根本で膿がたまったりすると、
目の下あたりが腫れるなどの症状が現れます。



心臓病を引き起こすと考えられています。


 歯石は、食べカスや口の中で増殖したバイ菌の塊です。
ある獣医大学の研究結果で、歯石の中にあるバイ菌を調べたところ、
心臓病(心内膜炎)
を起こすバイ菌と、全く同じだったことが
判明しました。

 絶えず唾液などに混ざってそのバイ菌を体内に取り込んでしまうことで、別の病気を引き起こす可能性があるということです。


腎臓を悪くする一因とも考えられています。

 口から体内に入ってくるバイ菌の量が増えると、
血液中にそのバイ菌が入り込み、その流れに乗って腎臓に
負担をかけるケースがあります。

歯石除去Q&A

麻酔はかけなくてはいけませんか?


A.基本的には
全身麻酔で処置を行うことになります。

 本格的に歯石を取るとなると、専用の超音波スケーラーを使った
念入りなスケーリングが必要になります。
また、歯の裏側や歯周ポケットまできちんと処置をするには
じっと動かずにいてもらう必要がありますし、歯周炎が進んでいる子の
場合では歯肉をいじるだけで痛みを伴うこともあります。


麻酔下での処置のほうが総合的に考えて、
ワンちゃんへの負担が軽減できると思います。


一度歯石を取ればもう平気ですか?


A.
日々のデンタルケアは必要です。

 歯石除去の目的は、今現在歯の表面にくっついてしまっている
歯石を取り除くことにあるので、
その後、再び歯石が付かなくするものではありません。

 歯石除去できれいになったお口の中を、
できるだけきれいなままで保つ
日頃のケアも大切になってきます。


どのくらいの頻度でやればいいですか?


A.特に明確な期間はありません

 お口の中が汚れていく(歯石の付いていく)、その速さは
その子その子でかなり違ってきます。
食べている物の違いもありますが、ご自宅でお口を触らせてくれるか
どうか…などの違いも影響してきます。

 通常麻酔をかけての処置になりますので、
できるだけ次の歯石除去までの間隔を空けていくことが大切です。


歯は抜きたくないのですが。


A.一般的にぐらついた歯や腐った歯は
  無理に残さない
方が良いとされています。

 歯周炎がひどくなって歯肉がやせてしまったり、
歯が腐ってしまったりすることで、歯がぐらつく場合があります。
そういったケースでは、無理して残しても出血や痛みの元になることが
多いので、抜歯が必要になりこともあります


何歳までできますか?


A.タイムリミットはありません

ただし、高齢になればなるほど麻酔に対してリスクも増えるので、
動物病院でよく相談してください。


うちの子、口の中を触らせてくれません。


A.日々のことなので、無理しすぎないことも大切です。

 ブラシでお口の中を磨かせてくれる子は、まず、いません。
お口の中を触れるのであればガーゼなどを使って歯の表面を
指通しするだけでもだいぶ効果はありますし、無理であれば
デンタルガムワンちゃん用歯磨きペースト
上手に使っていくことも方法のひとつです。


手術の流れ

全身麻酔をかけて歯石除去を行います。
超音波スケーラーを使って歯石を剥がし取り、
次にルートプレーニングで歯周ポケットをきれいに掃除してから、
最後にポリッシング(研磨)を行います。



(1)日取り決め(予約)

 プラン立てを慎重に行う事が大切です。
手術当日は病院からの連絡がつくように、
また翌日ワンちゃん・ネコちゃんが退院した後も
一日は様子を見ていてあげられる日を選ぶようにしてあげてください。



(2)手術前日の24時以降は絶食
 麻酔の際に胃の中のものを吐き戻してしまうことがあり、
大変危険です。


(3)手術当日は10:00~11:00来院していただきます。
 問診後、お預かりをします。



(4)身体検査・各種検査
 検査結果によっては手術を延期したほうが良い場合もあります。
 検査後、送迎車にて本院:箱崎動物病院へ移動します。
  (箱崎動物病院:東京都世田谷区北沢3-2-18 03-5453-4710



(5)麻酔導入(注射)・手術(ガス吸入による全身麻酔:1時間程度)
 手術は、本院:箱崎動物病院で行ないます。
 (お預かり、お迎えはまりも各店にいらしてください。)

 


(6)翌日退院
 お口の中の炎症がひどい場合などは、
退院時に内服薬をお出しする場合があります。



料金

犬  (基本)
体重10kg以下
  20,000円  ・血液検査(生化学5項目+血球計算)
 ・麻酔料
 ・歯石除去
 ・一泊入院費 
   内臓機能チェック   +3,500円  ・血液検査(生化12項目+血球計算)
   心肺機能チェック  +10,000円  ・胸部レントゲン+心電図
    術前検査パック  +12,000円  ・内臓機能チェック+心肺機能チェックのセット

*こちらの料金に別途、初診料/再診料がかかります。

その他料金
初診料 1,500円 
再診料 1,000円 
一泊入院料 4,000円 
抜歯 5,000円 








*表示している価格はすべて税別です。